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バレンタインにローマ字を♡

今日はバレンタインデーですね。
バレンタインデーの歴史は古代ローマ時代から始まったとされています

ローマと言えばローマ字というものがありますが、
日本語のローマ字表記というものが、
日本人の英語能力、英語教育に悪影響を与えているのではないかと思う今日この頃。

というわけで、無理矢理ですが、ちょっと真面目に
日本語のローマ字表記の問題点というものについて考えてみようと思います。
珍しく長くなりますので、興味のない方は飛ばしてください。


【問題点1】 訓令式とヘボン式の混在

小学校教育で最初に習ったのは訓令式ローマ字でした。
でも、多くのオフィシャルな文書(パスポートなど)では
ヘボン式を使うのが一般的になっています。
まずなぜ小学校初頭教育にてオフィシャルでないほうの訓令式を
最初に学ばせるのか?
ここから多くの混乱が始まっています。

ち 訓令式TI ヘボン式CHI

つ 訓令式TU ヘボン式TSU

し 訓令式SI ヘボン式SHI

じ 訓令式ZI ヘボン式JI

などなど。

これを見れば分かるように訓令式にはかなりの無理があるように感じられます。
「ち」を「TI」と表記したら「ティ」になるじゃないですか。
「SI」だって「シ」ではなく「スィ」ですよね。

訓令式を最初に教えるという時点で、英語発音の教育方針に
落とし穴があるといえるでしょう。


【問題点2】 ローマ字表記の長音への対応

近藤(こんどう)さんは訓令式ローマ字で綴ると「KONDOU」になります。
しかしこの綴りではパスポートは取得できません。

上記でも述べたようにパスポートにはヘボン式が採用されており、
長音の場合は後ろ側を切り捨てなければならないルールになっているそうです。
だから、「こんどう」は「KONDO」と表記しなければならず、
これでは「コンド」さんなのか「コンドー」さんなのか発音がよく分かりません。

と思ってよく調べて見れば2000年から「オオ」「オウ」=発音「オー」に限っては、
パスポート上の表記として「O」 か 「OH」 の
いずれかの表記を選択することができるようになったみたいです。
だから「こんどう」は「KONDOH」と綴ることができ、
これなら発音が「コンドー」となるため「混同」問題は解決されました。

これでANDOさんもANDOHと表記できますね。
どちらかと言うと、ANDO(H)の方が似合ってますが(pェ・q) いやん♪

でもそれ以外の長音に関して問題は解決していません。
同母音が続く場合はお尻を削らなくてはいけません。

例えば優(ゆう)さんは「YU」になってしまうし、
井伊直弼が仮にパスポートを取得しようと思えば、苗字は「I」だけになるはずです。
「NAOSUKE I」 これを英語圏の人が見れば「ナオスケ・アイ」と発音するだろうし、
訳せば「俺、ナオスケ!」と自己紹介してるかのようになってしまいます。

そもそもなぜ「オの段」だけ特別措置がとられているのでしょうか。
不公平ですね。
「アイウエ」くん達は怒っていると思います。
「オ」のやつだけいい思いしやがってと。

と言う訳で、考えてみました。

まず「ア」段の場合。
これは簡単で「A」の後ろに「R」をくっつけるだけで解消されます。
「オ」の時と同じように後ろに「H」でも構わないと思いますが、
「R」の方がより自然な感じがします。
例 おかあさん OKARSAN

それから「イ」の場合。
英語で「イー」と発音する単語は「EE」と綴ることが多いですね。
QUEEN(女王)、 EEL(うなぎ)、 SWEET(甘い)とか。
それを使って「E」を二つ重ねてみてはどうでしょうか?
例 椎名(しいな)SHEENA 新見(にいみ)NEEMI

ただ一番頭に「いい」が来た時にちょっと不自然な感じになる気がします。
例えばさっきの井伊直弼 。
NAOSUKE EEになる。
ちょっと違和感がありますが、それでもさっきの「I」よりはマシかと思います。

続いて「ウ」の段。
英語でウーと発音する単語を考えてみます。
KANGAROO(カンガルー)、SHAMPOO(シャンプー)、
WOOL(ウール)、COOL(冷たい)、SOON(すぐに)
どうやら「OO」を使うのが良さそうですね。

空海(クーカイ)KOOKAI  うん。
数字(スージ)SOOJI    ふむふむ。
風香(フーカ)HOOKA    まあ良しとしましょう。

しかし、「ユーコ」を「YOOKO」と表記するのはちょっと気がひけます。
これでは「ヨーコ」と読まれてしまう可能性がありますね。
子音がこの「Y」から始まるパターンの時だけは、
なぜか違和感が出てきます。
これは今後の課題にしておきます。

最後に「エ」の段。
これが一番の厄介物です。
現在「エー」と発音されることがほとんどだと思いますが、
「エイ」とも「エー」とも発音されているから難しい。

とりあえず「エー」と発音される英単語を思い浮かべてみることにします。
えー、エー単語が思い浮かびません。
ACE(エース、発音はエイスですね) YEAH(イェー) PIERRE(ピエール、人の名前)
綴りに共通点も見つかりません・・・。

とりあえず、「エー」に関しては「エイ」で我慢してもらいましょう。
例えば英二(エイジ)さんの発音は「エージ」と呼ばれることが
多いでしょうが、「EIJI」とパスポートに綴っても問題ないでしょうし、
発音も「エイジ」と呼ばれようとも、「エージ」と呼ばれようとも
そんなに大差がないように感じます。

大手企業の「ダイエー」さんも語尾を「エー」と伸ばしてるにも関わらず、
ローマ字では「DAIEI」と綴っております。

と言う訳で、「エー」に関してはお茶をにごして去ります。ええーーー!!


【問題点3】 日本語自体の表記が発音と必ずしも一致していない

これは古くから使われてきた日本語の文化なので、
良い悪いの判断が付けられるところではありませんが、
この問題がローマ字表記を混乱させる原因の一つとなっているのは間違いないでしょう。
例えば

文字:おとうさん→発音:オトーサン(オトオサン)
文字:栄光(エイコウ)→発音:エーコー(エエコオ)

などなど。

これらの発音と文字の綴りかたの問題は
昨今発音通りに表記される傾向が見られますね。
例えば携帯(けいたい)を「ケータイ」と表記したり。

そういう風潮は正しい日本語の使い方という点から見れば
間違っていることかもしれませんが、
言葉は進化するという点において好ましい進化だと思います。

この進化がすべての単語に当てはまるようになれば、
問題点2の「ローマ字表記の長音への対応」の
解決の糸口になっていくと思われます。


【問題点4】 B,P,Mの前の「ん(N)」は「M」に変化する

これは冴子ちゃんのブログBeautiful Bitchでも取り上げられていましたが、
英語の場合、B,P,Mの前の「ん」は「M」で表記されます。

これローマ字でもヘボン式においてはそう綴るように決められています。
つまり南原をNANBARAと綴るのは、
訓令式のローマ字表記ということになります。
ローマ字表記における英語教育という観点からするとヘボン式圧倒的に優勢です。


【問題点5】 「ら」行の表記

個人的に気になっているところですが、
日本語の「らりるれろ」は舌先を上の歯の裏側辺りにくっつけて発音するので、
英語の「R」の発音よりも「L」の発音の方がどちらかというと近いと思います。
「R」表記をやめて「L」を使ったほうがいいのではないでしょうか。


【問題点6】 「ふ」の表記

ヘボン式ローマ字では「ふ」は「FU」と綴るようにされています。
英語で「F」の発音は下唇を上の歯で噛んで発音しますね。
しかし日本語の「ふ」は下唇を噛みません。
訓令式ローマ字では「ふ」は「HU」と綴ることになっていますから、
ここは唯一訓令式がヘボン式に勝っている点だと思われます。


【まとめ】

以上のことを踏まえた上で
現在のローマ字表記のありかたを変えていく事が
日本の英語教育の上でも必要とされているのではないでしょうか。

必ずしも英語の発音に真似て表記しなければいけない訳もないと思いますが、
英語が国際語とされている現代、日本の英語教育をより良くするためにも
英語に限りなく近い形でローマ字表記を見直すのが好ましいのではないかと
思います。

現在メインで使われているヘボン式ローマ字が出来たのが1867年、
訓令式が文部省から発表されたのが1937年。
その後、訓令式新表として1954年に改定。
どれをとっても古~い、古すぎるよ~小沢さ~ん。

ヘボン式なんて今からさかのぼること139年前ですよ。
139年も前に提案された日本におけるローマ字表記が未だ現役で通用してるあたり、
ヘボン博士の提案は偉大であったと思います。

そもそもヘボン式という少なくとも訓令式よりは
有効であろうと思われる表記方法があったにも関わらず、
日本人の手によって新しく作り直し、
それを教育で押し付けている点が今となっては失敗だったのかもしれません。

ローマ字をより簡単で身近なものにしようという試みだったのかもしれませんが、
かえって混乱や英語に対するセンスの無さを招く要因になってしまったように思います。

そろそろ現代事情に合わせた新しい表記の統一にむけて、
見直すべき時がきているのではないでしょうか。
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by saki-advance | 2006-02-14 20:44